2022.12.2
ブラインドコミュニケーションとは②
ブラインドコミュニケーション研修講師の西村由美です。
今回は、第57回NHK障害福祉賞にて優秀賞を受賞に期に
改めて、ブラインドコミュニケーションメソッドをご紹介いたします。
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皆さんは未来の日本はどんな社会になると考えているのでしょうか?
以前のように「阿吽の呼吸」が通じる社会になると考えているのでしょうか?
コロナ禍での働き方の見直しや、働き方改革などから、リモートワークが増え、これまでより言葉で情報を正しく伝える力が求められています。
加えて、国籍や年齢、性別など様々な背景、価値観を持つ仲間と働くことやお客様への対応など、多様性の尊重が叫ばれています。
多様性の社会で互いに伝えたいことを理解するには言語化なくしてどう通じ合うことができるのでしょうか?コミュニケーションスキルを磨くことに特効薬はありません。日々の積み重ねのため時間もかかります。
コミュニケーション力を上げるには、「多様性」を受容したうえで、言葉の曖昧さの排除が必要です。これは視覚に頼る私たちにはなかなかトレーニングが難しいかもしれません。
例えば、両手を広げて「これくらい」の大きさといって、それを視覚情報だと、聞いている人は同じ大きさを共有できるでしょう。
しかし、これを電話で伝えて、共有することは可能でしょうか?
例えば、長年チームとして一緒に仕事をしている人なら、「僕が考えるイケてる」資料を作成して、といわれて、チームメンバーはその「イケてる」を共有できているかもしれません。
しかい、これを新規参加のメンバーが同じイメージを持つことができるでしょうか?
「これくらい」などあいまいな尺度、「イケてる」など、あいまいな指示。。。
コミュニケーションエラーの多くの課題はこういった言葉に頼らないコミュニケーションが原因です。
1から10まで詳細に説明する事だけが丁寧なコミュニケーションではありません。
何が本質か、何が、主観か、何が客観かなどを相手に伝え、相手から伝わることを研修で行っているのがブラインドコミュニケーションです。
これまでも研修参加者から「目から鱗」の感想をいただいています。
皆さんもぜひ一度体験いただきたく思います。
次回は、この「あいまいさ」のお話をさせていただきますね